| JOURNAL | 2016.12.22

おみくじ四兄弟|第二話|南南東の待ちびと Ⅰ

小説和場明子
キャラクターデザインpako
イラスト今井ゆうみ




 人がおみくじを引く時、そこには様々な理由がある。単なる運試し、この先の運勢を知りたい時、或いは何かに迷いがある時……。
 そして今日もひとりの少年が、木々神社のおみくじを引きにやってきた。どこか不機嫌な声と、白いため息交じりに。
「……おみくじ、ひとつ」
 授与所内でストーブの暖かさに、うとうとしていた本日の当番――志季が声にハッと意識を取り戻す。木箱を慌てて手に取ると、少年へと差し出した。
「はい、どうぞ…………え」
 が、木箱は手渡されることなく、授与所の机の上に落下した。派手な音に顔をしかめた少年――青葉が箱を拾い上げる。
「おい、志季。何やってんだよ」
「……って、ちぃにぃ?!」


こちらの記事は会員限定です。
会員登録をすると
続きをお読みいただけます。

会員規約に同意して会員登録をする

おみくじ四兄弟webNewtype

  • webNewtypewebNewtype
  • 娘TYPE娘TYPE
  • 有名声優とアフレコ共演できるアプリ「潜入ゲーム1st Story」有名声優とアフレコ共演できるアプリ「潜入ゲーム1st Story」
  • webNewtypewebNewtype