| JOURNAL | 2021.08.22

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斉藤壮馬のつれづれなるままに|第18回|問わず語り(2) GRAPEVINE 

さいとう・そうま4月22日生まれ/山梨県出身/81プロデュース所属/主な出演作は、 「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」(夢野幻太郎)、「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」(レーン・エイム)、「RE-MAIN」(網浜秀吾)ほか。「ボイスニュータイプ」にて連載中の「健康で文化的な最低限度の生活」単行本が好評発売中。

撮影福岡諒祠
スタイリング本田雄己
ヘアメイク紀本静香
衣装協力Iroquois HEADSHOP
「健康で文化的な最低限度の生活」発売中
https://www.kadokawa.co.jp/product/321805000544/




第18回
問わず語り(2) GRAPEVINE



 せめて5回目くらいまでは続けたい……などとのたまっていたのに、案の定放置してしまったこの「問わず語り」。もしかしたらごくわずかな方が楽しみにしていてくださったかもしれないが、その方には心から謝罪申し上げたい。ごめんなさい。
 さて、放置していたにもかかわらず、今回なぜ急に筆をとったかというと、大好きなバンド・GRAPEVINEさんの新譜があまりにもよかったからである。『新しい果実』――それがニューアルバムの名前だ。もう2021年も折り返しに差し掛かっているが、ぼくが今年聴いたアルバムの中では図抜けてクオリティが高く、包容力とあたたかなまなざし、そこはかとないユーモアに満ちている。その興奮冷めやらぬまま、今回の「問わず語り」を始めていこうと思う。



 ぼくが最初にGRAPEVINEの音楽に出会ったのは、たぶん中学生のころだったと思う。当時すでにバンドを組んで自作曲を書いていたぼくは、ある大きな壁にぶち当たっていた。
 そのころ組んでいたバンドは、今やっているようなポップさからは遠く離れた、とにかく人と違うことをやらないと気がすまないというパンクバンドだった。

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