| JOURNAL | 2021.10.29

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斉藤壮馬のつれづれなるままに|第20回|問わず語り(3) LOSTAGE 

さいとう・そうま4月22日生まれ/山梨県出身/81プロデュース所属/主な出演作は、 「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」(夢野幻太郎)、「メガトン級ムサシ」(浅海輝)、「さんかく窓の外側は夜」(迎系多)ほか。「ボイスニュータイプ」にて連載中の「健康で文化的な最低限度の生活」単行本が好評発売中。

撮影福岡諒祠
スタイリング本田雄己
ヘアメイク紀本静香
「健康で文化的な最低限度の生活」発売中
https://www.kadokawa.co.jp/product/321805000544/




第20回
問わず語り(3) LOSTAGE



 このシリーズを書きはじめるのはたいてい眠れない夜で、今回も御多分に洩れずそうである。
 現在時刻は26時。さきほど米澤穂信さんの長編『王とサーカス』を読み終えたところだ。
 最近わけあって、ミステリ小説を集中的に読んでいる。『王とサーカス』は米澤さんの『さよなら妖精』という作品の系譜に連なる作品で、ネパールで実際に起きた事件をモデルに書かれた、ジャーナリズムとは、知る・伝えることとはなんなのかというテーマを誠実な筆致で綴った快作だ。
 いや、快作と称するには、あまりにビターな終わり方かもしれない。まだ自分の中でも咀嚼しきれていない部分があって、それはきっと、ネパールのチヤ(チャイ的な飲料)が強烈な甘みのあと数多のスパイスを感じさせるように、すこし時間をおかないと味わいつくせないものなのだろう。興味がある方はぜひ読んでみてくださいませ。
 さて、『王とサーカス』の前日譚となる『さよなら妖精』は、けっこうあちこちでおすすめしてきた。はじめて読んだのは高校生の夏だったと思う。こちらは謎と哲学をめぐる、青く、苦しく、美しい名作なので、『王とサーカス』とあわせてぜひ読んでいただきたい。
 と、こう書きはじめたら必然、今回は米澤穂信さんについて、もしくはミステリについて書くものだと思われるかもしれないが……そうはいかぬが『つれづれなるままに』。
 米澤さんについて語るのはまたの機会に譲るとして、今回は、LOSTAGEというバンドについて書いていこうと思う。


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