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「THE IDOLM@STER SideM PRODUCER MEETING WELCOME TO PLEASURE 315 G@RDEN!!! 」DAY2レポート
〝サイコー〟の笑顔は、距離を超える!
感染対策のため、歓声による応援が禁じられた会場。だが、開演を告げる315プロダクション齋藤孝司社長(立木文彦)の「パーッション!」という叫びは懐かしくも力強く、注意事項を読み上げる事務員・山村賢(河西健吾)の震える声が、プロデューサーたちの湧き上がる興奮を代弁してくれていた。そして――。「Welcome to Next Stage! ずっとこの時待ってたぜ!」。会場に響き渡るアイドルたちの歌声によって、ステージがあるべき光を取り戻していく。彼らとプロデューサーのあいだに立ちふさがる壁を打ち壊すのは、ただ一つ、互いの存在から生まれる〝サイコー〟の笑顔だ。ときに「しーっ」と秘密を共有するように、ときに大々的に「この指止まれ」と言うように掲げられた人差し指にも、空いてしまった時間を埋める頼もしさがあった。そんな眩しく、愛おしい瞬間のすべてが詰まった1曲目「NEXT STAGE!」で、PRODUCER MEETING、通称「プロミ」の幕が開ける。寺島(拓篤)は急性腰痛のため舞台袖から声のみで参加することとなったが、それも5年目を迎えたチームだからこそできるピンチの乗り越え方だろう。
本公演では、配信視聴のプロデューサーも参加して楽しめる仕掛けが随所に設けられていた。リアルタイムな投稿コメントや、選択したサインライトの色がステージ上のモニターに反映された。
最初のコーナーは、DAY1からストーリーが続く朗読劇「315 GARDEN PARTY」。3月15日「サイコーの日」を祝うガーデンパーティーに向けて、アイドルたちは飾り付けをしたり、ケーキを作ったり、レクリエーションを考えたり、会場付近に出没すると噂されるUMA対策を図ったりと(!?)大忙し。今回参加できなかったメンバーも電話や出演動画というかたちで登場し、プロデューサーの選択に応じて展開が変わるなど、315プロダクション一丸となって準備を進めていく。無事、UMAの正体とその目論見が明らかになり、深まる絆とともに迎えた大団円。ガーデンライトに見立た客席のサインライトが一斉に点灯した光景は、感動を呼んだ。
イベントパンフレットに掲載されたアンケートをもとに、白熱のトークを繰り広げた「315プロデューサー会議」。「315プロダクションのパーティで、差し入れに持っていきたいものは?」というテーマでは、そこから「いっそ、カレーをテーマにしたライブをやっちゃえばいい!」「F-LAGSがクルーザーで会場入りするときには、船上でBeitがダンスする」と、大きく夢が広がった。「SideMを知らない人に教えるオススメ曲」として、ランキング1位を獲得としたのは「MOON NIGHTのせいにして」。キャスト陣も、友人に「一緒にカラオケで歌おう」と誘えるTHE 虎牙道の曲や、言葉にならない「初めての気持ちを味わえる」もふもふえんの曲を推したり、はたまた、アイドルたちがここにいる〝理由〟が込められ、46人で歌った思い入れも深い「Reason!!」を挙げるなど、話は尽きることなく、名残惜しそうにコーナーを閉じた。
そして、いよいよライブパートへ。先陣を切ったのは、まさにこの日、新たな帆を上げたF-LAGSの「夢色VOYAGER」だ。九十九一希役として初めてステージに立った比留間俊哉は「ここから、共にいこう」という言葉とともに、眼前に青く広がる大海原へ漕ぎ出した。Beitは、実に2nd STAGE以来となる「想いはETERNITY」で、確かな成長のなかに変わらない微笑みをたたえ、王子然とした輝きの〝本質〟にあるものを歌う。S.E.Mも原点の「Study Equal Magic!」によって、Answerの「A」を模した、通称「たけのこダンス」の波を巻き起こす。ソーシャルディスタンスに配慮したロールダンスも、密かな努力の証。登場から煽る、煽る、THE 虎牙道「情熱...FIGHTER」。殺陣を封印しながらも、キレのあるアクションと咆哮で圧倒した。Café Paradeは、本来の半分の人数で看板曲「Café Parade!」を披露することとなったが、狩野が不在メンバーのパートを担う大活躍で「店長」たる務めを果たす。互いの思いをすくい上げながら、天高くへと昇っていくハーモニーを響かせたAltessimo「The 1st Movement ~未来のための二重奏~」。ブラボーの声にも勝る、万感の拍手が湧き上がった。
ユニットから一人で出演しているメンバーのソロメドレーも、負けてはいない。駒田が「Undiscovered WORLD」で母なる海がごとく深く悠然とした歌声で会場中を抱きしめれば、そんな水平線から朝日のように飛び出した仲村は「THE FIRST STAR」で夜には希望の星ともなって〝いい日〟をくれる。「新世代ワールド・ビッグスター!」の古畑は、所狭しと飛び跳ねながら、全身全霊で「見ててくれよな!」と魅了。マイクスタンドに差した赤い5枚のピックにユニットへの思いも伺えた千葉は、琴線そのものといえるギターをかき鳴らし「PRECIOUS TONE」を歌い上げた。お互いのパフォーマンスに鼓舞されながらやりきったステージであったことが語られたMCも胸を熱くする。
アイドルたちが出演する実写作品の朗読劇も、プロミのお楽しみとなりつつある。今回は、DAY1に、カジノ映画のノワールな世界にどっぷり浸かる「Best Game2」。このDAY2には「ビーストクロニクル~Risin' Soul~」が、主題歌「Braver Beat」とともにサプライズ披露されることとなった。トレーディングカードゲームに魅せられた者たちの譲れない思いが、熱い召喚台詞とともに燃え上がる。「楽しいは最強だ!」という作品の根幹を象徴する存在感を見せた、古畑。普段、口数が少ない大河タケル史上一番声を張ったという寺島(惇太)は「酸欠になるほど」の熱演だった。「彼がこういう役柄を演じるとしたら、315プロダクションのあの人を参考にするのではないか」「没入感に優れた彼なら、真逆の悪役にも変貌できるはず」と、MCで語られた思いにも、自分たちの担うアイドルに寄せる信頼が伺える。
目玉企画の「パッション爆裂!楽曲シャッフル大作戦!」は、プロデューサーの投票によって選曲された、めくるめくドリームマッチ! 該当属性不在という高いハードルを超え、インテリ属性曲「POKER FAITH -ポーカーフェイス-」をクール&セクシーに魅せたCafé ParadeとTHE 虎牙道。BeitとF-LAGSによるカワイイの祭典「Sugaring Off Party!」では、堀江と三瓶が「やふー!」と声を弾ませれば、高塚と浦尾が「カチコミじゃー!」と突撃する様も頼もしい。深窓のAltessimoと社会を知るS.E.Mという異色マリアージュが放つ「TOMORROW DIAMOND」の輝き。全員で片膝をついてリングケースを開けるポーズは、やはり必殺だ。最後は「SideM」のWセンターと呼ばれる仲村と寺島(声のみ)を含むソロ出演の5人がうちわを手に総登場した「笑顔の祭りにゃ、福来る」! 日常の憂さも晴れる華やかなステージで、会場は笑顔、笑顔の花盛りを迎えた。
「最初は不安ばかりでしたが、プロデューサーたちのあたたかい声援を受けて吹っ飛びました。これからは、自信を持って九十九一希役として頑張っていきます」と、感極まりながらも、支えてくれた存在を隣に、客席中を見回して伝えた比留間。仲村は「昨日、今日と、全員がプロフェッショナルとして最高の1日を作ることができました」と、壇上の仲間たち、スタッフ、プロデューサー、すべての人へ感謝と称賛を送った。そして、全出演者による「DRIVE A LIVE」。視聴プロデューサーのタップボタン連打で、スクリーンに上がる花火も美しい。口に出さずに強く胸で念じる「サイコー!」の掛け声は、より固く、心と心を結ぶ絆となったように思う。
さまざまなコーナーを通して、同じステージに立つ仲間、そして、自身が担うアイドルへの〝尊重〟の念が「SideM」の柱であることを再確認することとなった、3時間半。それは、「NEXT STAGE!」に歌われたキーワードの一つでもあった。終演直前、斎藤社長の「ちょーっと、待った!」という声に続き、鋭意制作中という新作ゲームのタイトルが「アイドルマスターSideM GROWING STARS」であることも明らかになる。アイドルたちとプロデューサーのパッションあふれる「お仕事」は、ずっと、もっと、この先も新しい景色を見せてくれるに違いない。
「THE IDOLM@STER SideM PRODUCER MEETING WELCOME TO PLEASURE 315 G@RDEN!!!」
●2021年3月13日(土)、14日(日)東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ
出演者(3月14日)
DRAMATIC STARS 仲村宗悟(天道輝役)
Jupiter 寺島拓篤(天ヶ瀬冬馬役)
Beit 堀江瞬(ピエール役)、高塚智人(渡辺みのり役)
Altessimo 永野由祐(神楽麗役)土岐隼一(都築圭役)
High×Joker 千葉翔也(秋山隼人役)
Cafe Parade 狩野翔(神谷幸広役)、児玉卓也(卯月巻緒役)、小林大紀(水嶋咲役)
もふもふえん 古畑恵介(橘志狼役)
S.E.M 伊東健人(硲道夫役)、榎木淳弥(舞田類役)、中島ヨシキ(山下次郎役)
THE 虎牙道 寺島惇太(大河タケル役)、小松昌平(牙崎漣役)、濱野大輝(円城寺道流役)
F-LAGS 三瓶由布子(秋月涼役)、比留間俊哉(九十九一希役)、浦尾岳大(兜大吾役)
Legenders 駒田航(古論クリス役)
SET LIST(3月14日)
M1 NEXT STAGE!(全員)
M2 夢色VOYAGER(F-LAGS:三瓶由布子、比留間俊哉、浦尾岳大)
M3 想いはETERNITY(Beit:堀江瞬、高塚智人)
M4 Study Equal Magic!(S.E.M:伊東健人、榎木淳弥、中島ヨシキ)
M5 情熱...FIGHTER(THE 虎牙道:寺島惇太、小松昌平、濱野大輝)
M6 Cafe Parade!(Cafe Parade:狩野翔、小林大紀、児玉卓也)
M7 The 1st Movement ~未来のための二重奏~(Altessimo:永野由祐、土岐隼一)
M8 Undiscovered WORLD(駒田航)
M9 THE FIRST STAR(仲村宗悟)
M10 新世代ワールド・ビッグスター!(古畑恵介)
M11 PRECIOUS TONE(千葉翔也)
M12 Braver Beat(寺島惇太、駒田航、千葉翔也、古畑恵介、榎木淳弥、浦尾岳大)
M13 POKER FAITH -ポーカーフェイス-(Cafe Parade、THE 虎牙道:狩野翔、小林大紀、児玉卓也、寺島惇太、小松昌平、濱野大輝)
M14 Sugaring Off Party!(Beit、F-LAGS:堀江瞬、高塚智人、三瓶由布子、比留間俊哉、浦尾岳大)
M15 TOMORROW DIAMOND(Altessimo、S.E.M:永野由祐、土岐隼一、伊東健人、榎木淳弥、中島ヨシキ)
M16 笑顔の祭りにゃ、福来る(仲村宗悟、寺島拓篤、千葉翔也、古畑恵介、駒田航)
M17 DRIVE A LIVE(全員)
「アイドルマスター OFFICIAL WEB」
WEB https://idolmaster-official.jp/
「アイドルマスター SideM」
WEB https://side-m.idolmaster.jp/
Twitter @SideM_official
ⒸBANDAI NAMCO Entertainment Inc.
文●キツカワトモ
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