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〝お祭り感〟あふれるカバー曲ライブ開催! 「ARGONAVIS LIVE 2021 COVER FESTIVAL」ライブレポート
異色コラボレーションが実現した
カバー曲メインライブを開催
この日、トップバッターを務めたのはFantôme Irisのランズベリー・アーサー(Vo.FELIX/フェリクス・ルイ=クロード・モンドール役)とサポートメンバーのGt.冬真、Ba.SatoにArgnavisの日向大輔(Gt.五稜結人役)とGYROAXIAの宮内告典(Dr.界川深幸役)も加わった、特別編成版のFELIX BAND。まずは結人のギターソロから「1/3の純情な感情」がスタート。FELIXの高らかな声が響き渡るとともに、この瞬間を待ちわびていたかのように、会場中は一気に盛り上がりを見せる。
その後のMCでは結人が「初めて演奏する曲ばかりだけど、めちゃめちゃ楽しみだ!」とコメント。深幸も「五稜と演奏するのは久しぶりだな」と、この編成だからこそ実現する演奏への喜びを滲ませていた。
続けて「the WORLD」、「誘惑」を披露。短い時間ながらも駆け抜けた彼らを、大きな拍手とペンライトの光が見送っていた。
2番目の登場となったのは、Argonavisの伊藤昌弘(Vo.七星蓮役)、日向大輔(Gt.五稜結人役)、前田誠二(Ba.的場航海役)、森嶋秀太(Key.桔梗凛生役)の4名。
凛生の「青い栞」から始まり、結人が「サムライハート(Some Like It Hot!!)」を、航海が「季節は次々死んでいく」をソロ歌唱。結人は歌唱中、歓声を上げられない観客に対して「心の中で歌ってくれ」と呼びかける。声の出せない状況でもライブを楽しんでもらいたいという宣言のようだ。
最後は、この広い宇宙を船に乗って旅するような彼らにぴったりの楽曲「スターライトパレード」を披露。ミラーボールの光が、星のようにステージへと降り注ぎ、まるでこの世界中が彼らを祝福しているような、幸福感に満ち溢れた時間が流れていた。
続いて、GYROAXIAの小笠原仁(Vo.旭 那由多役)、橋本真一(Gt.里塚賢汰役)、真野拓実(Gt.美園礼音役)、秋谷啓斗(Ba.曙 涼役)、宮内告典(Dr.界川深幸役)がステージへ。
「狂乱 Hey Kids!!」の疾走感あるメロディーに合わせて、彼らの登場を心から喜ぶように、バンドカラーである赤いペンライトが会場で揺れ動く。「全員手を上げろ!」という那由多の声に、会場は熱狂。そのまま「曇天」、「インフェルノ」と、さらに熱気が渦巻いていく。
いよいよ最後の曲というところで、「Fantôme Iris」のFELIXが再登場。「君たちの音楽には人を駆り立てる魅力がある。ステージを共にしたいと我が衝動を突き動かすくらいね」というセッションのお誘いに対し、那由多は小さく舌打ち。なんとも那由多らしい受け答えに、FELIXも「これはOKってことかな?」と笑顔に。
そうして始まった「HOWLING」は、那由多とFELIX、個性の異なる歌声が混じり合うことで、まだ聴いたことのない新たな楽曲のようにも感じられるものだった。カバーフェスティバルらしい突発的なコラボレーションに、観客も応えるように盛り上がりを見せていた。
全員集合のステージ
公演も後半に差しかかるなか、ステージに現われたのは風神RIZING!の中島ヨシキ(Vo.神ノ島風太役)と、Dr. 五島岬に扮したサポートドラムのRYOTA。Fantôme IrisからHARUに扮したサポートベース・Sato、同じくLIGHTに扮したサポートギター・冬真、そしてArgonavisの日向も再度の参加となった。
ステージに光が灯ると、スタジャンを羽織った風太がイントロに合わせて右へ左へと体を揺らすように踊りを披露。振り向きざまにマイクに向かって「俺んとこ 来んね」とささやき、「One Night Carnival」が始まった。完璧な振り付けの風太に、会場の観客も釘付けに。続く「ゴールデンタイムラバー」では、間奏部分に照明の色が紫に変化。Fantôme IrisサポートメンバーのHARUとLIGHTが妖艶さを漂わせて演奏し、普段の風神RIZING!とは異なる顔を覗かせる。
「どうせなら、とことん盛り上げていくばい」(風太)と最後に選ばれたのは、「HOT LIMIT」。秋が訪れ涼しい風の吹く気候となったが、この瞬間だけ、夏が舞い戻ったかように会場が一体となり、熱気に満ちあふれていた。
ついにライブも終盤。トリを飾るのはもちろんArgonavisだ。蓮、結人、航海、凛生のほか、万浬(橋本祥平)も映像で参加し、メンバー全員揃っての演奏が始まる。「READY STEADY GO」の勢いのある楽曲に乗せて蓮のクリアで力強い歌声が響く。「やっぱりArgonavisが一番落ち着くな」と結人がしみじみ呟いたように、〝この5人〟でしか届けられない音楽があるのだと、音楽を通して観客へ語りかけるようだった。
一息ついた頃、先ほどステージを降りたばかりの風太が「ちょっと待った〜!」と叫びながら再登場。「俺も混ぜてもらいたか!」(風太)「うん、一緒に歌おう」(蓮)の掛け合いから、「*〜アスタリスク〜」へ突入する。サビ部分では蓮と風太が向き合いながら、お互いの存在を確かめ合うように歌い、さらに凛生が持ち前の低音で加わることで、より完成度の高いひとつの作品へと昇華していく。
余韻を残しながらもいよいよ最後……というところで、風太が「ほかのみんなも呼んで歌わん?」と舞台袖に向かって声を掛けると、なんと今回の参加者全員が再登場。全員で演奏する「GO!!!」がスタートし、ステージ上で楽しそうに歌う面々に、会場も大盛り上がり。曲に合わせてペンライトが会場中を虹色に彩り、〝お祭り感〟あふれる瞬間となった。
アンコールの声に応えて再登場した伊藤は、会場の観客、そして画面越しに公演を見届けた全国のファンに感謝を述べながら、「いい意味で、原曲に引っ張られないように『七星蓮』としてどう歌うか考えさせてもらった素敵な機会でした」と、真っすぐに言葉を届けていく。「僕たちはここで得たものを糧に、次のワンマンライブに向けてフルパワーで頑張っていきます」と気合十分に宣言したのち、最後にオリジナル曲の「AAside」を披露。もちろん小笠原やランズベリー、中島も参加した、ここでしか聴くことのできない特別版だ。
性格も音楽性もまったく異なるキャラクターたちが、各々の道を進みながらも、時には集い交わり、「ARGONAVIS」という豊かな世界をつくり上げていく。「AAside」の歌詞の一節にある<主役が一人と誰が決めた?>という言葉のように、これからもそれぞれのバンド、そしてひとりひとりが主人公として輝き続ける。これからの明るい未来を祝福するかのように、いつまでも拍手の音が止まないなか、ライブは幕を閉じた。
「ARGONAVIS LIVE 2021 COVER FESTIVAL」
WEB https://argo-bdp.com/live/coverfes/
●2021年10月5日(火)神奈川・KT Zepp Yokohama
CAST
Argonavis(七星蓮:伊藤昌弘、五稜結人:日向大輔、的場航海:前田誠二、桔梗凛生:森嶋秀太、白石万浬:橋本祥平※映像出演)
GYROAXIA(旭那由多:小笠原仁、里塚賢汰:橋本真一、美園礼音:真野拓実、曙涼:秋谷啓斗、界川深幸:宮内告典)
Fantôme Iris(FELIX:ランズベリー・アーサー)
風神RIZING!(神ノ島風太:中島ヨシキ)
Support Member(Gt.冬真、Ba.Sato、Dr.RYOTA)
SET LIST
M1.1/3の純情な感情(Cover)/FELIX BAND
M2.the WORLD(Cover)/FELIX BAND
M3.誘惑(Cover)/FELIX BAND
M4.青い栞(Cover)/桔梗凛生
M5.サムライハート(Some Like It Hot!!)(Cover)/五稜結人
M6.季節は次々死んでいく(Cover)/的場航海
M7.スターライトパレード(Cover)/七星蓮、五稜結人、的場航海、桔梗凛生
M8.狂乱 Hey Kids!!(Cover)/GYROAXIA
M9.曇天(Cover)/GYROAXIA
M10.インフェルノ(Cover)/GYROAXIA
M11.HOWLING(Cover)/GYROAXIA with FELIX
M12.One Night Carnival(Cover)/風太 BAND
M13.ゴールデンタイムラバー(Cover)/風太 BAND
M14.HOT LIMIT(Cover)/風太 BAND
M15.READY STEADY GO(Cover)/Argonavis
M16.メリッサ(Cover)/Argonavis
M17.*〜アスタリスク〜(Cover)/Argonavis with 風太
M18.GO!!!(Cover)/ALL CAST
En1.AAside/ALL CAST
「ARGONAVIS from BanG Dream!」
WEB https://argo-bdp.com/
Twitter @ARGONAVIS_info
©ARGONAVIS project.
©DeNA Co., Ltd. All rights reserved. ©bushiroad All Rights Reserved.
撮影●西槇太一
文●石澤萌
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