| PICK UP | 2023.02.22

「『東京カラーソニック!!』the Stage Vol.1」キャストコメント&ゲネプロレポート

2月18日(土)、東京・シアター1010にて「『東京カラーソニック!!』the Stage Vol.1」が開幕した。原作は、大人気イラストレーター・冨士原良がキャラクターデザインを手がけるオリジナルCDコンテンツプロジェクト「東京カラーソニック!!」。待望となる舞台化には、小宮山嵐役・岸本勇太、霧島宙役・北川尚弥ら人気と実力を兼ね備えた俳優陣が集結し、音楽に情熱を捧げる青年たちの楽曲バトルが描かれていく。KIKI by VOICENewtypeでは、本公演に先駆けて行われた記者会見ならびにゲネプロの模様を、撮り下ろしの写真とともにお届けする。


音楽を通じて出会った8人――
彼らが奏でる青春エンターテインメント


記者会見には、小宮山嵐役・岸本勇太、霧島宙役・北川尚弥、宝田伊織役・山﨑晶吾、加地春飛役・高本学、瀬文永久役・北村健人、財前未來役・樋口裕太、倉橋海吏役・安井一真、高槻神楽役・小波津亜廉の8名が登壇。初日を迎えての意気込みや、各ユニットの魅力について語った。


小宮山嵐役:岸本勇太
キャスト一同、原作である「東京カラーソニック!!」に敬意を持って取り組んでいきたいと思っています。それぞれに人間模様があり、音楽がなければ出会わなかったかもしれないメンバーたちが、バラバラだった彼らがひとつの曲を完成させるというのが“ソニステ”ならではの世界観であり、楽しみなところです。ライブステージもありますので、お客様と一緒に思いっきり楽しみたいと思います。そして観劇後に、みなさんに「元気が出たな、明日も頑張りたい」と思ってもらえたら嬉しいです。

霧島宙役:北川尚弥
Unit.1の見どころは、嵐と宙の凸凹コンビが織りなすテンポのいい会話です。皆さんに楽しんでいただけたらと思っていますので、ご注目いただけると嬉しいです。

宝田伊織役:山﨑晶吾
この舞台は、誰しもが人生で一度は経験したことがあるような感情がたくさん描かれています。ぜひ多くの方に観ていただいて、みなさんの感情を揺さぶれるように演じていきたいです。

加地春飛役:高本 学
Unit.2は昔から仲が良く、幼馴染の間柄なのですが、だからこそなかなか言い出せなかったりする繊細な心の葛藤を表現していきたいです。稽古で培ったものを届けて、さまざまな感情をお客様に受け取ってもらえるように本番をやりきります。みなさん、楽しみにしていてください。

瀬文永久役:北村健人
初めて原作のCDを聴いたとき、物語の重厚さや個性がとても素敵だなと思いました。僕自身もこの舞台がすごく楽しみで、初めて作品に出会ったときの感動を、お客様にお届けできたらと思います。

財前未來役:樋口裕太
Unit.3は、絆をとても大切にしています。育った環境や性格も真逆な2人なのですが、最終的にどんなバディになっていくのか、関係性がどう変わっていくのかご注目いただければと思います。

倉橋海吏役:安井一真
約1ヶ月の稽古期間がとても楽しくて、本当に一瞬でここまで来たなと思います。これから本番が始まりますが、この素敵なカンパニーと一緒に怪我なく無事で元気よく、千秋楽に向かっていきたいです。

高槻神楽役:小波津亜廉
Unit.4は、常にぶつかり合っている2人です。彼らがどう変わっていくのかはもちろん、ユニットのなかでも一番バチバチした、水と油のように交じり合わない2人がぶつかった先に何が見えるのか、何が描かれているのかにもぜひご注目ください。


オリジナルエピソードもまじえ、
原作1stシーズンを2部作で舞台化


本作は208X年の日本を舞台に、ボーカルと作詞・作曲者がバディを組み、年に一度開催される音楽の祭典「東京カラーソニック」で優勝を目指すストーリーだ。原作のドラマCDでは1stシーズンにあたり、2部作での上演が決定している。脚本は、演出も手がける伊勢直弘と、原作でディレクター/シナリオを担当する東妻リョウによる共同執筆。舞台オリジナルのエピソードもまじえ、ドラマCDでは描かれなかった8人の姿も楽しむことができる贅沢な作りとなっている。

前編となる今作では、政府公認エンタメ制作機関「カラーレーション」が運営する全国の「色ノ葉音楽院」の生徒たちを対象に、東京カラーソニックの出場者を選ぶオーディションからスタート。合格者たちは東京校に集められ、当日までの5ヶ月間、バディを組んだ相手と寮で共同生活を送ることに。授業を受ける際など8人が一堂に会する場面では、セリフのないシーンでもそれぞれユニットごとの関係性を垣間見ることができるやりとりが交わされており、目が足りなくなるほどだ。


Unit.1は、講師陣から“才能の原石”と評されるも一匹狼のように振る舞う嵐と、作曲の才能があるもののド級の天然でおっちょこちょいの宙による凸凹コンビ。Unit.2の伊織と春飛は幼なじみで、高校時代にはバンド「グラビティ」を結成していた仲だが、関係が近しいからこそ言えない本音もある様子……。Unit.3はとある事情から自分を卑下しがちな永久と、天真爛漫で世話好きな未來によるバディ。一見相性のいいように見えるが、生まれ育った環境の差が大きな壁となり立ちはだかる。そしてUnit.4の海吏と神楽はまさに水と油でそりが合わず、全ユニット中もっとも衝突の多い2人となっている。





そんな8人を指導する田所雪也(演:松村龍之介)、芦野涼真(演:阿部快征)のコンビも魅力的だ。一流の音楽家にして特別教官を務める田所は、ぶっきらぼうだが生徒思いで、ここぞという時に嵐たちの背中を強く押してくれる。芦野は自身も学院の卒業生で実力者だが、気が弱くお人好しで生徒たちにも押され気味だ。しかし田所と同じく生徒思いで、音楽活動に迷いを見せる伊織の懐にズバッと切り込む場面も。


彼らの才能を肌で感じる楽曲披露
本編後にはライブパートも!


物語終盤からは、とくにUnit.1とUnit.2に焦点があたっていく。粗野な言動に見え隠れする嵐の繊細さを余すことなく演じる岸本と、台風の目のような宙をコミカルかつ丁寧な芝居で届ける北川。永久が長年に渡って抑圧し続けてきた感情を、未來のまっすぐな愛情と信頼が引き出すにいたるまでを、確かな演技力と熱量で届ける北村と樋口。どちらのユニットのドラマにも心を打たれ、気がつけば愛すべきバディを応援しているはずだ。本編最後には、ついに完成した楽曲を生歌唱により披露され、これまで劇中で語られてきた嵐と永久の才能に心を揺さぶられるシーンとなっている。



また本編終了後には、リングライトを使用できるライブステージも用意されている。さらに対象公演では、通常のカーテンコールに加え、原作1stシーズン主題歌である『Begin on buddy』も歌唱。キレのいいラップやダンス、客席を使った演出など、聞きどころ・見どころが満載となっている。対象公演である2月23日(木・祝)は、ライブ配信・アーカイブ配信も行われる。13:00公演は【全景定点映像】、18:00公演は【スイッチング映像】が、それぞれ3月2日(木)23:59まで配信予定だ。心を揺さぶる音楽と青春エンターテインメントを、ぜひ見届けてほしい。



『東京カラーソニック‼』the Stage Vol.1
2023年2月18日(土)~26日(日)東京・シアター 1010

WEB HP https://www.marv.jp/special/stage-tcs/
Twitter  @stage_tcs
Instagram @stage_tcs_official 

STAFF
原作:「東京カラーソニック!!」(eternal voyage) 脚本:伊勢直弘、東妻リョウ 演出:伊勢直弘 音楽:楠瀬拓哉 歌唱指導:カサノボー晃 演出助手:たはらひろや

CAST
小宮山嵐:岸本勇太 霧島宙:北川尚弥 宝田伊織:山﨑晶吾 加地春飛: 高本学 瀬文永久:北村健人 財前未來:樋口裕太 倉橋海吏:安井一真 高槻神楽:小波津亜廉 田所雪也:松村龍之介 芦野涼真:阿部快征
アンサンブル:真壁勇樹 関修人 山田隼人 瓦林拓弥

(C)COLORATION (C)『東京カラーソニック‼』the Stage製作委員会

藤谷燈子