| PICK UP | 2017.04.15

問われた真価に“進化”で応えた「QUARTET NIGHT LIVEエボリューション 2017」レポート

TVアニメ「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE」シリーズに登場するアイドルグループ「QUARTET NIGHT」初の単独ライブが、東京国際フォーラム・ホールAにて、全国128館のライブ・ビューイングとともに行われた。「恩返し」という志ひとつにステージへと立った4人。声優が、そして演じるアイドルたちが生きる場所としての“LIVE”を見せつけた奇跡の一夜をレポート!

終わりたくない――
全国約6万人の心がひとつに



それぞれのキャラクターたちを彷彿とさせるオープニングムービーに続き、肩を並べ現れた4人。「I love you ついておいで Legend days」――。大歓声の中、彼らの名を冠した曲「QUARTET★NIGHT」のイントロが歌い上げられる。森久保は大きな笑顔を見せ、前野は恭しく頭を下げ、蒼井は喜びをこらえるようにはにかみ、鈴木は気合の塊だ。揃えた指先が「カッ」「ルッ」「テッ」「ト」「ナィ!」と宙を裂き、キレ味のあるパフォーマンスで登場早々痺れさせる。続く「The dice are cast」では、アニメの映像をスクリーンに映し、同じように歌い踊って、4人が画面の中から飛び出して来たかのような錯覚を確信へと変えていくのだった。


▲森久保祥太郎(寿 嶺二役)
「レッツ、マラカス!」と、嶺二お馴染みのマラカスを振って盛り上げていく森久保。「愛しき人へ」で一輪の赤いバラを抱きしめながら歌いムーディに酔わせたかと思えば、「Hurray×2 ドリーマーズ」では、タオルを振って笑顔の旋風を巻き起こした。客席の「マイガール」「マイボーイ」たちにはもちろん、カメラ目線で「Get you ライブ・ビューイング!」と、全国まで心を配りながら、大人の無邪気さでぐいぐいとリードしていく。また「DJ嶺二」としてのダンサー紹介は、さすがのエンターテイナーぶりだった。だが、そんな強く人を惹き付ける魅力を持った森久保が一歩引き、後輩たちを盛り立てる様も。その大きな愛は歌声に響き、会場を温かく包み込んだ。


▲鈴木達央(黒崎蘭丸役)
「見ててくれ、おれのリベンジだ」。つぶやくように言葉を置いて始めた「ONLY ONE」。体の奥まで響くベースの音に乗せ、鈴木は吠えるように、噛みつくように踊り歌う。両腕の力こぶしを見せつける振りもたくましく、「おれはおれしか超えられない」というフレーズを、その身を持って表わしていた。屈強そうなダンサーたちを引き連れて踊る姿もまた様になる「BRIGHT ROAD」、「WILD SOUL」では「W.I.L.D. SOUL!」の掛け声で会場がひとつに燃え上がる。鈴木は、昨年のマジLOVELIVE 5th STAGEで怪我をして「『蘭丸』を傷つけ、『うた☆プリ』に泥を塗ってしまった自分にできること」を考え続けてきたのだという。この日、ロックを愛する蘭丸が本気で「アイドル」となる姿は、言葉よりも確かに作品へ懸ける彼の覚悟を証明していた。


▲前野智昭(カミュ役)
「ST☆RISHのぶんまで思いを込めて」と、これまでの「うた☆プリ」ライブのリングライトを指にはめながら歌われた「AURORA」。フレーズごとに、柔らかな執事モードと高慢な伯爵モードというカミュの両面を完全シフトした「Double face」。これぞメンバーも絶賛する、前野の作品愛、キャラクター愛である。自分だけが音楽活動をしていないことを負い目に感じながらも、芝居の延長上でキャラクターを表現するという在り方を見つけ、ステージを楽しめるようになったという前野。ステッキを一振りすると客席の制御型ペンライトが順に点灯し吹雪のように広がったり、手の中の光を天に投げると一面の星空が広がったりと、魔法のような光景を生み出すに遜色ない存在として、会場を支配したのだった。


▲蒼井翔太(美風 藍役)
自らピアノで前奏を弾いた「WinterBlossom」、軽やかなダンスとともに確かな響きを伝えた「ムネノコドウ」。蒼井の透き通る歌声は、儚いようで、力強いエネルギーにあふれている。ここに至るまで、自分よりも立派なキャラクターの背中に追いつかなければ、新人でも4人の中で堂々とパフォーマンスしなければと必死にもがいてきた蒼井。そんな努力の結晶が、藍の輝きとなっていた。「A.I」が始まると、ペンライトが一斉に黄金色の景色を作った。「ほら、一緒に歩くよ」と手を差し出す蒼井。まるでひとりひとりの隣に藍が寄り添うかのような温度で歌いかける。ささやかな仕草、表情、そしてメロディからこぼれるように告げた「愛してる」の言葉。心の宿る声が、胸を打つ。

個々の魅力は、デュエット曲でも弾けた。蒼井と前野が「月明かりのDEAREST」でキュートとエレガンスの競演を果たせば、森久保と鈴木が「RISE AGAIN」で肩を預け男をぶつけ合う。さらに、スタンドマイクを優しくなで上げながら、めくるめく求愛を送る「Starlight Memory」や、突出した個性を持つ4人が照れくさそうな顔を浮かべながら手を重ね円となっていくさまも熱い「マリアージュ」など、名曲が次々と歌われていった。

いよいよ、クライマックスだ。胸を騒がすイントロの中「次の曲は、そう……!」という森久保の振りとともに会場中が「God’s S.T.A.R.」と叫んだ。天を衝くかのように4人の腕が突き上げられ、「Wowwo」の声が埋め尽くす。「伝説なんて生温い」と言い放ち、最新の彼らを見せつけるのだった。解き放たれたような笑顔で「KIZUNA」へ。階段を車に見立てアニメと同じ光景を描きながら、互いへの信頼を分かち合うハーモニーを響かせた。


そして、4人のアカペラから始められた本編最終曲は「エボリューション・イヴ」。マジLOVELIVE 5th STAGE で悔いを残し「次はエボリューション(進化)する」と誓った彼ら。歌声は、その確かな予感をはらんで迫る。間奏ではそれぞれの個性で魅せるソロダンスも。問われた真価に“進化”で応える。それが、QUARTET NIGHTだった。


「QUARTET NIGHT」のコールを受けて行われたアンコールでは、ポップアップで登場するとともに「ポワゾンKISS」を歌い、初めて全員揃って出演したマジLOVELIVE 3rd STAGEを思い出させた。「とにかく楽しい!」「終わりたくない!」と、駄々をこねる姿が笑いを誘う。

この日のためにリハーサルを重ねてきたという4人。第一線で活躍する彼らにとっては、並大抵のことではないだろう。そんな彼らをひとつにした思いは「恩返し」だった。ゴールド・ディスク認定へと至るシングルの結果を打ち立ててくれたQUARTET NIGHTのファンはもちろん、「うた☆プリ」という作品を応援している人たち、そして、ST☆RISHに向けて。「ここから何かが始まると思っています。また、皆さんの前に立てる日を願って。どうか、皆さんも願い続けてください」(森久保)。最後は、「You’re my life」。客席の通路に設けられたサブステージに立ち、腕を左右に大きくワイプするファンの中で共に「ラララ」と歌う4人が誇らしく感じられた。


別れ難い空気の中、蒼井が前野の肩に顔をうずめる。だが、その前野の瞳にも涙が浮かんでいた。困ったように笑う鈴木。MCで「俺の声とおまえらの声が合わさるの、だーい好き!」と言っていた森久保が彼らを抱き寄せ、4人はひとつとなった。伝説は続くだろう。5月に行われる6th STAGEへ、そしてまた、いつの日か――。


QUARTET NIGHT LIVEエボリューション 2017
2017年3月12日(日)
東京国際フォーラム・ホールA
出演:森久保祥太郎(寿 嶺二役)、鈴木達央(黒崎蘭丸役)、蒼井翔太(美風 藍役)、前野智昭(カミュ役)

SET LIST
1. QUARTET★NIGHT(森久保・鈴木・蒼井・前野)
2. The dice are cast(森久保・鈴木・蒼井・前野)
MC
3. 溺愛テンプテーション(森久保)
4. 純潔なる愛‐Aspiration‐(前野)
5. Innocent Wind(蒼井)
6. ONLY ONE(鈴木)
MC
7. 月明かりのDEAREST(蒼井・前野)
8. 愛しき人へ(森久保)
9. BRIGHT ROAD(鈴木)
10. RISE AGAIN(森久保・鈴木)
11. WinterBlossom(蒼井)
12. AURORA(前野)
13. Starlight Memory(森久保・鈴木・蒼井・前野)
14. Hurray×2 ドリーマーズ(森久保)
15. Double face(前野)
16. NO.1(鈴木)
17.ムネノコドウ(蒼井)
18. WILD SOUL(鈴木)
19. A.I(蒼井)
20.キスはウインクで(森久保)
21.絶対零度Emotion(前野)
22.マリアージュ(森久保・鈴木・蒼井・前野)
23. God’s S.T.A.R.(森久保・鈴木・蒼井・前野)
24. KIZUNA(森久保・鈴木・蒼井・前野)
MC
25.エボリューション・イヴ(森久保・鈴木・蒼井・前野)
-ENCORE-
1.ポワゾンKISS(森久保・鈴木・蒼井・前野)
2. You’re my life(森久保・鈴木・蒼井・前野)

キツカワトモ

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