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「おれパラ」夢の夏フェスが実現!「おれサマー」1日目レポート
ランティスに所属する男性声優アーティストによる音楽の祭典「おれパラ」。その10周年を祝う夏フェス「Original Entertainment Paradise -おれパラ- 10th Anniversary ORE!!SUMMER~」(おれサマー)が、7月15~16日の2日間にわたり、富士急ハイランド・コニファーフォレストにて開催された。
サーフ・ミュージックに乗せ「おれっくま」が踊るオープニング・ムービーが会場を盛り上げ、ステージ後ろから爆発音とともに飛び出してきたホスト・メンバーの4人。1曲目「United Flag」の「日常はすべて忘れてパラダイス」というフレーズがこの上なくふさわしい富士のふもとで、晴れ渡る夏の空に「声」の旗をはためかせるのだった。
KIKIでは、岩田光央が2013年の卒業ぶりに出演を果たし、フレッシュなDearDreamからレジェンド級の存在感を見せつける2HEARTS、さらにはレーベルの枠を越えて豊永利行、羽多野渉までゲストに迎えた1日目の模様をレポートする。
■DearDream
オープニングで掲げられた旗を引き継ぐかのような「PLEASURE FLAG」で、ゲストコーナーの一番手となった、DearDream。パワフルな歌とダンス、センターを担う石原壮馬が「メロメロになっちゃえ!」と放った投げキス、そして自然体のトークで、初めての「おれパラ」に新風を巻き起こした彼らは、観客だけでなく他の出演者をも骨抜きに。お決まりの「イケますか?」「イケるっしょーー!」というコール・アンド・レスポンスは、ライブ終盤まで引き継がれた。
■豊永利行
モノトーンの衣装をまといセクシーに酔わせた「C"LR"OWN」を皮切りに、しっとりと心に染み入る「メッセージ」、さらには事務所の後輩にあたる2人のダンサーとともにステージを大暴れしながらの乱痴気騒ぎ「僕の☆☆計画」まで、幅広い音楽性で魅了した豊永利行。ホスト・メンバーはその演出力に感嘆の声を上げ、中でも鈴村は最後の曲を「平成のスーダラ節」と、絶賛した。
■羽多野渉
白の上下に青を差し色にした爽やかな装いの羽多野渉は「わあ、すごい景色!」と客席を見渡し笑みを浮かべる。心根の優しさがにじみ出た「You Only Live Once」の歌声は癒やしの風となり、観客のぬくもりが感じられるハンド・クラップとともに会場を幸福で満たした。「Dance with Devils」楽曲メドレーでは、一転して、屋外らしからぬデカダンな空気に。最新曲「ハートシグナル」で、ラブリーに締めた。
■2HEARTS
Toshi(森川智之)のハイトーンなシャウトとFu-min(立木文彦)のいぶし銀の重低音が織りなす圧巻のハーモニー。長く休眠状態にあった2HEARTSが、ギターのジョニー(飯塚昌明)とベースのタッキー(瀧田イサム)というオリジナルのサポート・メンバーを連れ、ひとときの目覚めに咆哮を上げる。「おれパラ」の前身といえるライブ・イベントを知るファンには懐かしく、そうでない世代にとっても新鮮な興奮を呼ぶ「ALL MY LIFE」など、圧巻の3曲だった。
■岩田光央
「ただいま! みんな元気だったか?」。2013年の卒業ぶりに「おれパラ」のステージに立つ岩田光央を迎えた、歓声、笑顔、そして涙……。かつて自身が提案したという「おれサマー」が実現した喜びを噛みしめるとともに、次は「おじさんによる“おじパラ”だ」と話し、はにかむ。お祭り男の面目躍如たるエネルギッシュなパフォーマンスで、鉄板の「ウェイクアップ ベイベェ ウェイクアップ!」から「かわいいオシリ」へと会場を盛り上げ、最後にはホストメンバー大集合でお尻を振ったかと思えば、ひとりひとりとハグを交わし感動を呼んだ。
■鈴村健一
ゲストのパフォーマンスに刺激を受け、居ても立ってもいられないホスト・メンバーたちの昂ぶりが伝わってくる後半戦。口火を切った鈴村健一が1曲目に選んだのは、1stシングル「INTENTION」だった。そこには、「おれパラ」同様、今年でアーティスト活動10周年を迎える彼のリベンジとも言える思いが込められていた。そうして過去の自分を乗り越えた先で歌うのは「SHIPS」「あいうえおんがく」。コール・アンド・レスポンスやクラップで観客を巻き込みながら、鈴村らしい遊び心あふれる空間へいざなった。
■小野大輔
ステージに登場するやいなやクールな表情でアクセント・ダンスをキメた小野大輔。かぶっていたハットを投げ捨てると、いつもの柔和な笑顔があった。「いくぞ、おれサマーっ!」の声と共に「チームD」のダンサーがあらわれ「ROSA ~Blue Ocean~」から「熱烈ANSWER」へと華麗に歌い踊る。投げキスなど、ゲストへのリスペクトが浮かぶパフォーマンスも見事。最後は「おれパラ」を育ててくれたたファンに向け、この日に歌うために作ったという「花火」を披露した。
■寺島拓篤
朗らかな歌声とともに、高くピースサインを掲げて登場した寺島拓篤。「sunlight avenue」のラスト・フレーズを「おれサマーの道を!」と歌い替え、客席を越えた側にそびえる富士を指した。そして、2009年に「G.Addict」のメンバーとして出演したランティス祭りを振り返り「霊峰富士のエネルギーを返して、新たなエネルギーをもらえました」と語る。時間の経過につれ変わりゆく景色も、野外の醍醐味。「スターテイル」のまっすぐな歌声が、暮れ始めた空に黄色く輝く星を掛けた。
■森久保祥太郎
大トリは、途中、新ユニット「buzz★Vibes」としてもステージにあらわれ、会場を騒がせた森久保祥太郎。左胸をトントンとこぶしで叩くサインに続いて歌われる「Stand down」が、聴く者の心を震わせる。「日暮れ前、このマジックアワーと呼ばれるステキな時間に歌えて嬉しいです。きっと、それぞれの10年があったと思うけど、おれパラがここまでやってこれたのも、支えてくれたみんなのおかげです。本当にありがとう!」。そんな感謝の気持ちを込めたラスト・ナンバーは「never ends...」。やがて森久保と観客の歌声がひとつとなり、果てしない未来を映す空へと放たれるようだった。
ゲストが1組1組呼び込まれ、全14人よる壮大なアンコール曲となった「眠るものたちへ」。岩田の「久しぶりにみんなでやろうか!」という音頭で、何度となくコール・アンド・レスポンスが繰り返される。全員が一列に肩を組み、ここまでの軌跡を踏みしめるがごとく10回、そしてこの先へ向けた1回とジャンプすると、10年目の夜空に祝砲の花火が打ち上げられたのだった。
Original Entertainment Paradise -おれパラ- 10th Anniversary ORE!!SUMMER~
出演:小野大輔/鈴村健一/森久保祥太郎/寺島拓篤
GUEST ARTIST
【15日】岩田光央、DearDream、2HEARTS、豊永利行、羽多野渉
【16日】岩田光央、小野友樹、下野 紘、SCREEN mode、畠中 祐
会場:富士急ハイランド・コニファーフォレスト
文●キツカワトモ
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