| PICK UP | 2019.03.28

舞台「俺たちマジ校デストロイ」ゲネプロ&会見レポート

3月21日(木・祝)、東京・シアター1010にて、舞台「俺たちマジ校デストロイ」が幕を開けた。たなかマルメロによる同名の漫画が原作で、等身大の高校生による新世代の青春サクセスストーリーが、熱いライブパフォーマンスとともに繰り広げられる。 上演前には公開ゲネプロと会見が行われ、皆瀬友役の谷水力らキャスト陣が意気込みを語った。

等身大の高校生による青春群像劇



物語は、麻嶋北(まじまきた)男子高等学校、略してマジ校に通う皆瀬友(トモ)が、「アイドルネオ」という流行アプリに登録するところから始まる。トモは「女子におモテになりてぇ……」という超不純な理由から、幼なじみの新名裕輝(ニーナ)、クラスメイトの三栗俊(メグ)を誘い、3人でネオアイドルグループ「マジ校デストロイ」を結成。さらに特進クラスの鈴城御由(ミユ)、芹沢純(ジュン)、風紀委員の加賀幸彦(ユッキー)、楽曲担当兼プロデューサーとして矢野喜助(キスケ)に声をかけるが――。


高校生の日常の中にひそむ悩みや葛藤を仲間とともに乗り越え、全力で青春を駆け抜けていく姿を描いた今作は、ストーリーとライブパートの2部構成となっている。トモ役の谷水力が「お芝居の流れからのライブということで、その場の熱量だったり、仲間が集まった感動だったり、そういう部分をパフォーマンスとして見せられるのがマジデスのひとつの魅力かなと思います」と語るように、歌とダンスを通じてメンバーの熱や心情が観客の胸に飛び込んでくる。


お兄さん的存在であるネオアイドル「Prince-One」も、劇中、さまざまなシーンで登場。ライブで見せる艶のあるカッコいい姿のみならず、コミカルな芝居で会場に笑いを巻き起こしていく。相良辰生役の神永圭佑いわく「脚本・演出の村井雄さんとディスカッションしながら『元の台本ってどんな感じだったけ?』っていうぐらい、いろんなことをやらせていただいています。といってもネタバレになってしまって言えないので、ぜひ劇場で観てもらえたら」とのこと。アンサンブルとの息のあったやりとりも含め必見だ。


演出面では、客席もステージの一部であるかのように駆使することで、ネオアイドルとしての彼らを間近に感じられるシーンも。さらに1部のライブシーンと2部のライブパートでは、サイリウムやうちわの応援グッズ、声援という形で、観客もファンの一員としてステージを盛り上げることができる。またライブパートでは、公演替わりでユニット楽曲も披露! トモ&ジュン、ニーナ&ミユ、メグ&ユッキー&キスケ、そしてスペシャルバージョンと4パターン用意され、ファンにはたまらない構成だ。また公演後には、放課後アフターイベントとして、キャストによるハイタッチ会やトークイベント、お見送り会なども用意されている。ぜひ劇場まで足を運んでほしい。


メンバーみんなが輝けるステージ


ゲネプロの前には皆瀬友役の谷水力、新名裕輝役の野口稜介、三栗俊役の熊谷魁人、矢野喜助役の永田聖一朗、鈴城御由役の小南光司、芹沢純役の堀海登、加賀幸彦役の大橋典之、京条竜役の横井翔二郎、相良辰生役の神永圭佑の9名が会見に臨んだ。会見中は、誰かがコメントするたびにツッコミが飛び交うなど、まさに男子高校生(役)らしい笑いの絶えない現場となった。


――舞台にかける想い、意気込みをお聞かせください。

谷水:トモは、すごく明るくてポジティブでおバカなんですけど(笑)、リーダーとしての素質があるキャラクターです。みんなをひっぱっていく、そしてみんながついてきてくれるトモを、舞台でも表現できたらと思っています。舞台を通して彼らの日常といいますか、高校生らしさをお客様にも感じていただいて、日頃の鬱憤だったり不満をデストロイしてもらえるような時間になったらうれしいです。


野口:トモの幼なじみである、ニーナ役を務めさせていただきます。僕はこの舞台で初めてお芝居というものに触れたこともあり、稽古中は共演者の方々がときには休憩時間も削って、毎日さまざまなことを教えてくださいました。今は幕が上がるのが楽しみで、期待で胸が高鳴っています。ニーナとして全力で青春していきますので、よろしくお願いします。


熊谷:メグは見た目と言動がとてもチャラ男な反面、実はとてもピュアな心優しい少年です。そんな彼を通して、みんなと一緒に青春できたらなと思っています。そして、この舞台はたなかマルメロ先生の漫画が原作ということもあり、多くの方から期待されているのを感じています。原作ファンの方をはじめ、皆さんの期待に応えられるように、千秋楽まで頑張ります!


永田:キスケは少し根暗なところがありつつ、仲間思いで、ツンデレな面もあるので、そのコントラストを丁寧に演じられるよう精進してまいります。「マジステ」はフレッシュで、パワーがあって、エネルギーのある舞台になっていると思います。演出の村井さんが“構成演劇”を劇中に取り入れていて、見たことがないような斬新なシーンがたくさんあるので、そこにもぜひ注目してください。


小南:みんにゃ、こんにちはー! 僕が演じるミユは、見た目と心のギャップから葛藤や挫折を経験しながら、さまざまな壁を乗り越えて成長していくキャラクターです。ミユ以外のメンバーもそれぞれ影響を与えあいながら、壁を乗り越え成長して、みんなが輝けるステージになっていると思います。ライブシーンも、先生方が本当にたくさんの時間を割いて教えてくださったので、あとは僕らがその熱量を本番にぶつけるだけだなと思っています。ぜひ、劇場に観に来てください!


堀:僕が演じる芹沢純くんは、とにかく小南くん演じるミユを愛して愛して止まないというキャラクターです。そんなジュンくんがどうやってマジデスのメンバーに入っていくのか、どうメンバーに馴染んでいくのか、そのあたりも見どころになっていくと思います。この舞台でしか味わえない青春、最高の青春サクセスストーリーを、9人のキャストとアンサンブルの方々とスタッフさん、お客さんと一緒にお届けします。


大橋:これまで自分の好きなこと、やりたいことに背を向けてきたユッキーが、トモたちとの出会いを通じて新たな一歩を踏み出し、最後のライブにつながっていくという熱いストーリーになっています。高校生のワイワイ感を出せるように楽しみながら、キャスト、スタッフみんなでつくりあげた作品です。熱量のあるライブ、そしてユッキーたちひとりひとりのドラマを、ぜひ舞台で観てもらえたらと思います。


横井:原作ではまだ描かれているシーンが少ない辰生と竜の関係性ですが、コマとコマの間を、僕らが舞台版の2人として命を懸けて埋めていきます。舞台でも辰生がしっかり暴走してくれるので、竜の“Prince-Oneのサポートプリンス担当ぶり”がよくおわかりいただけるかなと(笑)。そしてPrince-Oneはマジ校デストロイのお兄さんネオアイドルですから、彼ら7人が光り輝くための道筋を用意しながら、一緒に盛り上がっていけたらと思います。


神永:横井くんのコメントにもあったように、辰生はとにかく暴走している役でございます(笑)。この「マジステ」のカンパニーは、若くエネルギーあふれるキャスト陣で、稽古中いろんな壁にぶつかったり挫折を味わいながら、今一度、自分を見つめ直す機会がそれぞれにありました。舞台上ではその壁をデストロイした僕たちの姿をお見せできると思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。


舞台「俺たちマジ校デストロイ」
2019年3月21日(木・祝)~3月30日(土)東京・シアター1010
WEB https://majidesu-stage.comstage/
Twitter @majiko_stage

【当日引換券】
プレイガイドにて当日引換券を発売中
劇場では当日券・リピーターチケットを発売中
https://majidesu-stage.com/ticket_schedule.php

STAFF
原作:たなかマルメロ「俺たちマジ校デストロイ」(KADOKAWA B's-LOG COMICS)
脚本・演出:村井雄(KPR/開幕ペナントレース)
劇中歌プロデュース :AstroNoteS(舞台「KING OF PRISM -Over the Sunshine!-」ほか多数)
制作:Office ENDLESS
主催:エイベックス・ピクチャーズ株式会社
CAST
皆瀬友(トモ):谷水力
新名裕輝(ニーナ):野口稜介
三栗俊(メグ):熊谷魁人
矢野喜助(キスケ):永田聖一朗
鈴城御由(ミユ):小南光司
芹沢純(ジュン):堀海登
加賀幸彦(ユッキー):大橋典之

京条竜:横井翔二郎
相良辰生:神永圭佑

Blu-ray&DVD発売決定
2019年7月26日(金)発売
Blu-ray(2枚組) 9000円+税
DVD(2枚組) 8000円+税

ⒸMarumero Tanaka/KADOKAWA/エイベックス・ピクチャーズ

藤谷燈子