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2019.06.14
「Disney 声の王子様 Voice Stars Dream Live 2019」昼の部レポート
ディズニーの名曲を豪華声優陣が歌う、夢のカバーアルバムシリーズ「Disney 声の王子様」。第5弾となる「Disney 声の王子様 Voice Stars Dream Selection」の発売を記念して、6月9日(日)、千葉・幕張メッセでライブが開催された。シリーズ初となるライブには、同アルバムに参加した12名――石川界人、上村祐翔、江口拓也、小野賢章、佐藤拓也、武内駿輔、畠中祐、羽多野渉、花江夏樹、日野聡、前野智昭、山下大輝が勢ぞろい! 「KIKI」だけでしか見ることのできない限定ショットも交えつつ、昼公演の模様をお届けする。
声の王子様が魅せる夢のステージ
アルバムはオリコンチャートで4位を獲得、昼夜合わせて1万席以上となるチケットが即日完売したという本公演。満員の客席が王子たちの登場を心待ちにするなか、シンデレラ城を模したステージのスクリーンに絵本が現われ、ディズニー映画の名シーンの数々が映し出された。そして満を持して登場したのは、上村・江口と小野・山下。白地に金の飾りが施された“王子様”風の衣装に身を包み、ステージの上手と下手から、それぞれ塔が描かれたトロッコに乗ってスタンドを移動していく。ファンと同じくペンライトを手にした4人は、アルバム未収録曲となる「トライ・エヴリシング」(映画「ズートピア」より)を初披露し、キーの高い曲を美しいハーモニーで響かせる。冒頭からうれしいサプライズの連続に、ファンも笑顔と大歓声で応えた。パフォーマンス後には、笑顔の小野が「最高の一日にしましょう」と呼びかけ、会場の熱はさらにヒートアップ!
興奮冷めやらぬなか、ステージから炎が噴き出し、リズミカルな太鼓の音が聞こえてきた。続けて登場したのは、ボタニカル柄の衣装をまとった石川。映画「ジャングル・ブック」から「君のようになりたい」を歌い、ダンサーとともに客席をジャングルへと誘う。ライブに出演するのは今回が初めてという石川だが、緊張するどころか、ファンの歓声に背中を押されるようにして自由にのびのびと満喫しているのが伝わってくるステージだ。
「ジャングル・ブック」の次は、映画「ライオン・キング」の世界へ。スクリーンにはシンバが登場し、おなじみのフレーズ「ハクナ・マタタ」を教わるシーンが映し出される。やがて曲のイントロが流れ出すと、サバンナを彷彿とさせる衣装を着た畠中が「ハクナ・マタタ」を披露。客席の手拍子に乗りながら、映画のワンシーンを再現するかのようにダンスでも魅せてくれる。
映画「リトル・マーメイド」からは、3曲が登場した。トップバッターを飾ったのは、アリエルが陸の世界への思いを歌った「パート・オブ・ユア・ワールド」。花江が澄んだ歌声を披露しながら、水色の優雅な衣装をふわり、ひらりと揺らす姿は、本当に海の中にいるかのようで美しい。また同曲にはセリフパートも含まれ、花江の可憐でチャーミングなアリエルに、会場からは大きな歓声が湧きあがった。
続く江口は、カニのセバスチャンを思わせる赤い服で登場。歌うのはもちろん、セバスチャンが海の世界の素晴らしさを讃えた「アンダー・ザ・シー」だ。よりポップにアレンジした同曲で、江口はダンサー4人を引き連れ、全身でリズムを取りながら花道を歩いていく。そして夢だったという「アンダー・ザ・シー」のコール&レスポンスをファンと楽しみ、満面の笑みでステージを飾った。
「リトル・マーメイド」パートのラストは、石川、畠中、羽多野、花江による「キス・ザ・ガール」。スクリーンに映し出された映画のワンシーンをバックに、4人の声が響き合う。さらに歌詞に合わせて、投げキッスをするパフォーマンスも! フレーズが繰り返されるたび、会場のあちこちにキスが投げられ、悲鳴のような黄色い声が上がった。
ステージは海から一転、森の奥にある城へと移る。実写化も話題となった、映画「美女と野獣」の世界だ。黒地に金の刺繍が施された衣装に身を包んだ日野が、城で働く面々がベルをもてなす一曲「ひとりぼっちの晩餐会」を披露。朗々とした歌声を響かせながら、歌詞をなぞって優雅にお辞儀したり、白手袋をひらめかせる姿に客席はすっかり魅了された。
日野による楽しく優雅な晩餐会の後に待っていたのは、作中の見せ場のひとつであるベルと野獣の舞踏会。シャンデリアが輝くステージで「美女と野獣」を歌うのは、表情豊かな歌声が魅力の佐藤だ。アップテンポにアレンジされたことで新たな表情を垣間見せつつ、ベルたちが心を通わせて愛の扉が開いていく様子を、のびやかな佐藤の歌声が描き出していく。
本公演では歌とダンスだけでなく、物語のあらすじをたどる朗読も披露された。特に映画「アラジン」は、上村(アラジン役)、武内(ジーニー役)、前野(ジャファー役)、畠中(語り/国王役)によるキャラクター同士の掛け合いも再現! 4人の好演に、ひときわ大きな歓声が上がった。
ライブパートでも、ジーニーそのものだった武内。アラジンに魔法のランプの使い方をコミカルに説明してみせる「フレンド・ライク・ミー」は、次々と声色が変わっていくのが特徴のひとつだが、武内は七色の声で巧みに鮮やかに歌い切る。ダンサーとともに披露したダンスも実にジーニーらしい動きで、まるで映画から飛び出してきたかのよう。パフォーマンス後、会場からは感嘆だけでなく、どよめきが起こっていた。
アラジン役を演じた上村が披露したのは、名曲中の名曲「ホール・ニュー・ワールド」だ。上村は劇中のアラジン同様に手をさしだし、「僕を信じて」と決めゼリフを披露。そうしてファンの心を魔法の絨毯に乗せると、満月が浮かぶ夜空へと飛び立っていく。スケール感のある上村の歌声は、アラジンとジャスミンのパートの歌いわけも表情豊かで、2人の心が近づいていく様子を見事に表現。この空の旅が終わってほしくないと、客席の誰もが思ったに違いない。
アコースティックギターが聴こえてくると、センターステージに前野が登場する。映画「ヘラクレス」の主題歌「Go the Distance」を、凛としたなかにも優しさをたたえた歌声で披露。時にマントを翼のように広げながら歌う姿は、光り輝く場所を目指すヘラクレスと重なって見えた。ファンが珠玉のバラードの余韻を味わうなか、佐藤、武内、日野の3人もステージへ! アルバム未収録にして初披露となる「ゼロ・トゥ・ヒーロー」のイントロが流れると、会場の空気が一変。ヘラクレスというヒーローが誕生したことを明るく、ポップに歌い上げる曲に合わせ、客席からは自然と手拍子が起こった。4人も軽快なダンスを披露しながら、うれしそうな表情を見せる。さらに「ヘラクレス!」と歌う箇所で客席にマイクを向け、観客と一体となってのパフォーマンスとなった。
映画「モンスターズ・インク」からは、「君がいないと」を羽多野が披露した。オリジナル楽曲ではサリーとマイクというキャラクターが掛け合いをしながら歌うところ、羽多野はひとりで2役を担当! 瞬時に、そして完璧に切り替わってみせる羽多野に、客席から驚きと感嘆の声があがる。さらに歌詞に合わせて客席の“君”を指差しながら語りかけるように歌い、ブルーのライトに染まる会場を大いに沸かせた。
ライブ終盤は、小野による「ホエン・シー・ラヴド・ミー」から幕開けとなった。映画「トイ・ストーリー2」からの一曲で、小野にとっては大人になったアンディ役で声優を務めた作品でもある。作中ではカウガール人形・ジェシーが歌っており、小野は美しい高音を響かせながら、彼女の切ない胸の内を浮き彫りにしてみせた。さらに間奏で人形らしい動きを取り入れたダンスも披露するなど、全身で作品の世界観を表現。ファンにはたまらない時間となった。
山下は、昨年の大ヒット映画「リメンバー・ミー」より「リメンバー・ミー」を披露。アップテンポにアレンジされた同曲を、主人公・ミゲルを思わせる衣装で、ギターをかき鳴らす振り付けとともに歌い上げた。観客ひとりひとりに語りかけるような優しく穏やかな歌声に包まれ、会場があたたかい空気に満ちていくのがわかる。パフォーマンス後、笑顔を弾けさせる山下がステージを去っていく際には、大きな拍手とともに爽やかな風が吹いていた。
ライブの最後には、キャストから一言ずつ挨拶が。「今夜、夢のなかで逢いましょう」という花江のコメントに、客席からは悲鳴と歓声が起こり、ステージにそろったメンバーも思い思いのリアクションを見せる一幕もあった。12名での歌唱曲は、「星に願いを」と「ミッキーマウス・マーチ(オールスターver.)」の2曲。前者では美しいハーモニーを、後者ではおそろいの振り付けを披露し、最後の最後まで観客を楽しませた。
なお、本公演の模様を収めたBlu-rayが、エイベックス・ピクチャーズより11月22日に発売決定。初回生産限定盤にはバックステージ映像と、ライブで初披露された4曲を収録したCDが付属する。さらにシリーズ最新作「Disney 声の王子様 Voice Stars Dream Selection Ⅱ」が、9月25日に発売されることも決定! 浅沼晋太郎、天崎滉平、木村昴、立花慎之介、古川慎、増田俊樹、八代拓、山谷祥生のほか、荒牧慶彦、小澤廉、高野洸、橋本祥平ら若手俳優も参加するという。また、リリースを記念して「Disney 声の王子様 Voice Stars Dream Live 2020」が、東京と神戸で開催されることも併せて発表された。詳細は公式サイトにて。
Disney 声の王子様 Voice Stars Dream Live 2019
●2019年6月9日(日)、千葉・幕張メッセ<昼の部>
WEB http://avex.jp/Disney-voicestars/
Twitter @voicestars_PR
©2019 Walt Disney Records
Presentation licensed by Disney Concerts. ©Disney
SET LIST
M1 トライ・エヴリシング「ズートピア」/上村祐翔、江口拓也、小野賢章、山下大輝
M2 君のようになりたい「ジャングル・ブック」/石川界人
M3 ハクナ・マタタ「ライオン・キング」/畠中祐
M4 パート・オブ・ユア・ワールド「リトル・マーメイド」/花江夏樹
M5 アンダー・ザ・シー「リトル・マーメイド」/江口拓也
M6 キス・ザ・ガール「リトル・マーメイド」/石川界人、畠中祐、羽多野渉、花江夏樹
M7 ひとりぼっちの晩餐会「美女と野獣」/日野聡
M8 美女と野獣「美女と野獣」/佐藤拓也
M9 フレンド・ライク・ミー「アラジン」/武内駿輔
M10 ホール・ニュー・ワールド「アラジン」/上村祐翔
M11 Go the Distance「ヘラクレス」/前野智昭
M12 ゼロ・トゥ・ヒーロー「ヘラクレス」/佐藤拓也、武内駿輔、日野聡、前野智昭
M13 君がいないと「モンスターズ・インク」/羽多野渉
M14 ホエン・シー・ラヴド・ミー「トイ・ストーリー2」/小野賢章
M15 リメンバー・ミー「リメンバー・ミー」/山下大輝
M16 星に願いを/ALL CAST
M17 ミッキーマウス・マーチ(オールスターver.)「ミッキーマウス・クラブ」/ALL CAST
文●藤谷燈子
アルバムはオリコンチャートで4位を獲得、昼夜合わせて1万席以上となるチケットが即日完売したという本公演。満員の客席が王子たちの登場を心待ちにするなか、シンデレラ城を模したステージのスクリーンに絵本が現われ、ディズニー映画の名シーンの数々が映し出された。そして満を持して登場したのは、上村・江口と小野・山下。白地に金の飾りが施された“王子様”風の衣装に身を包み、ステージの上手と下手から、それぞれ塔が描かれたトロッコに乗ってスタンドを移動していく。ファンと同じくペンライトを手にした4人は、アルバム未収録曲となる「トライ・エヴリシング」(映画「ズートピア」より)を初披露し、キーの高い曲を美しいハーモニーで響かせる。冒頭からうれしいサプライズの連続に、ファンも笑顔と大歓声で応えた。パフォーマンス後には、笑顔の小野が「最高の一日にしましょう」と呼びかけ、会場の熱はさらにヒートアップ!
興奮冷めやらぬなか、ステージから炎が噴き出し、リズミカルな太鼓の音が聞こえてきた。続けて登場したのは、ボタニカル柄の衣装をまとった石川。映画「ジャングル・ブック」から「君のようになりたい」を歌い、ダンサーとともに客席をジャングルへと誘う。ライブに出演するのは今回が初めてという石川だが、緊張するどころか、ファンの歓声に背中を押されるようにして自由にのびのびと満喫しているのが伝わってくるステージだ。
「ジャングル・ブック」の次は、映画「ライオン・キング」の世界へ。スクリーンにはシンバが登場し、おなじみのフレーズ「ハクナ・マタタ」を教わるシーンが映し出される。やがて曲のイントロが流れ出すと、サバンナを彷彿とさせる衣装を着た畠中が「ハクナ・マタタ」を披露。客席の手拍子に乗りながら、映画のワンシーンを再現するかのようにダンスでも魅せてくれる。
映画「リトル・マーメイド」からは、3曲が登場した。トップバッターを飾ったのは、アリエルが陸の世界への思いを歌った「パート・オブ・ユア・ワールド」。花江が澄んだ歌声を披露しながら、水色の優雅な衣装をふわり、ひらりと揺らす姿は、本当に海の中にいるかのようで美しい。また同曲にはセリフパートも含まれ、花江の可憐でチャーミングなアリエルに、会場からは大きな歓声が湧きあがった。
続く江口は、カニのセバスチャンを思わせる赤い服で登場。歌うのはもちろん、セバスチャンが海の世界の素晴らしさを讃えた「アンダー・ザ・シー」だ。よりポップにアレンジした同曲で、江口はダンサー4人を引き連れ、全身でリズムを取りながら花道を歩いていく。そして夢だったという「アンダー・ザ・シー」のコール&レスポンスをファンと楽しみ、満面の笑みでステージを飾った。
「リトル・マーメイド」パートのラストは、石川、畠中、羽多野、花江による「キス・ザ・ガール」。スクリーンに映し出された映画のワンシーンをバックに、4人の声が響き合う。さらに歌詞に合わせて、投げキッスをするパフォーマンスも! フレーズが繰り返されるたび、会場のあちこちにキスが投げられ、悲鳴のような黄色い声が上がった。
ステージは海から一転、森の奥にある城へと移る。実写化も話題となった、映画「美女と野獣」の世界だ。黒地に金の刺繍が施された衣装に身を包んだ日野が、城で働く面々がベルをもてなす一曲「ひとりぼっちの晩餐会」を披露。朗々とした歌声を響かせながら、歌詞をなぞって優雅にお辞儀したり、白手袋をひらめかせる姿に客席はすっかり魅了された。
日野による楽しく優雅な晩餐会の後に待っていたのは、作中の見せ場のひとつであるベルと野獣の舞踏会。シャンデリアが輝くステージで「美女と野獣」を歌うのは、表情豊かな歌声が魅力の佐藤だ。アップテンポにアレンジされたことで新たな表情を垣間見せつつ、ベルたちが心を通わせて愛の扉が開いていく様子を、のびやかな佐藤の歌声が描き出していく。
本公演では歌とダンスだけでなく、物語のあらすじをたどる朗読も披露された。特に映画「アラジン」は、上村(アラジン役)、武内(ジーニー役)、前野(ジャファー役)、畠中(語り/国王役)によるキャラクター同士の掛け合いも再現! 4人の好演に、ひときわ大きな歓声が上がった。
ライブパートでも、ジーニーそのものだった武内。アラジンに魔法のランプの使い方をコミカルに説明してみせる「フレンド・ライク・ミー」は、次々と声色が変わっていくのが特徴のひとつだが、武内は七色の声で巧みに鮮やかに歌い切る。ダンサーとともに披露したダンスも実にジーニーらしい動きで、まるで映画から飛び出してきたかのよう。パフォーマンス後、会場からは感嘆だけでなく、どよめきが起こっていた。
アラジン役を演じた上村が披露したのは、名曲中の名曲「ホール・ニュー・ワールド」だ。上村は劇中のアラジン同様に手をさしだし、「僕を信じて」と決めゼリフを披露。そうしてファンの心を魔法の絨毯に乗せると、満月が浮かぶ夜空へと飛び立っていく。スケール感のある上村の歌声は、アラジンとジャスミンのパートの歌いわけも表情豊かで、2人の心が近づいていく様子を見事に表現。この空の旅が終わってほしくないと、客席の誰もが思ったに違いない。
アコースティックギターが聴こえてくると、センターステージに前野が登場する。映画「ヘラクレス」の主題歌「Go the Distance」を、凛としたなかにも優しさをたたえた歌声で披露。時にマントを翼のように広げながら歌う姿は、光り輝く場所を目指すヘラクレスと重なって見えた。ファンが珠玉のバラードの余韻を味わうなか、佐藤、武内、日野の3人もステージへ! アルバム未収録にして初披露となる「ゼロ・トゥ・ヒーロー」のイントロが流れると、会場の空気が一変。ヘラクレスというヒーローが誕生したことを明るく、ポップに歌い上げる曲に合わせ、客席からは自然と手拍子が起こった。4人も軽快なダンスを披露しながら、うれしそうな表情を見せる。さらに「ヘラクレス!」と歌う箇所で客席にマイクを向け、観客と一体となってのパフォーマンスとなった。
映画「モンスターズ・インク」からは、「君がいないと」を羽多野が披露した。オリジナル楽曲ではサリーとマイクというキャラクターが掛け合いをしながら歌うところ、羽多野はひとりで2役を担当! 瞬時に、そして完璧に切り替わってみせる羽多野に、客席から驚きと感嘆の声があがる。さらに歌詞に合わせて客席の“君”を指差しながら語りかけるように歌い、ブルーのライトに染まる会場を大いに沸かせた。
ライブ終盤は、小野による「ホエン・シー・ラヴド・ミー」から幕開けとなった。映画「トイ・ストーリー2」からの一曲で、小野にとっては大人になったアンディ役で声優を務めた作品でもある。作中ではカウガール人形・ジェシーが歌っており、小野は美しい高音を響かせながら、彼女の切ない胸の内を浮き彫りにしてみせた。さらに間奏で人形らしい動きを取り入れたダンスも披露するなど、全身で作品の世界観を表現。ファンにはたまらない時間となった。
山下は、昨年の大ヒット映画「リメンバー・ミー」より「リメンバー・ミー」を披露。アップテンポにアレンジされた同曲を、主人公・ミゲルを思わせる衣装で、ギターをかき鳴らす振り付けとともに歌い上げた。観客ひとりひとりに語りかけるような優しく穏やかな歌声に包まれ、会場があたたかい空気に満ちていくのがわかる。パフォーマンス後、笑顔を弾けさせる山下がステージを去っていく際には、大きな拍手とともに爽やかな風が吹いていた。
ライブの最後には、キャストから一言ずつ挨拶が。「今夜、夢のなかで逢いましょう」という花江のコメントに、客席からは悲鳴と歓声が起こり、ステージにそろったメンバーも思い思いのリアクションを見せる一幕もあった。12名での歌唱曲は、「星に願いを」と「ミッキーマウス・マーチ(オールスターver.)」の2曲。前者では美しいハーモニーを、後者ではおそろいの振り付けを披露し、最後の最後まで観客を楽しませた。
なお、本公演の模様を収めたBlu-rayが、エイベックス・ピクチャーズより11月22日に発売決定。初回生産限定盤にはバックステージ映像と、ライブで初披露された4曲を収録したCDが付属する。さらにシリーズ最新作「Disney 声の王子様 Voice Stars Dream Selection Ⅱ」が、9月25日に発売されることも決定! 浅沼晋太郎、天崎滉平、木村昴、立花慎之介、古川慎、増田俊樹、八代拓、山谷祥生のほか、荒牧慶彦、小澤廉、高野洸、橋本祥平ら若手俳優も参加するという。また、リリースを記念して「Disney 声の王子様 Voice Stars Dream Live 2020」が、東京と神戸で開催されることも併せて発表された。詳細は公式サイトにて。
Disney 声の王子様 Voice Stars Dream Live 2019
●2019年6月9日(日)、千葉・幕張メッセ<昼の部>
WEB http://avex.jp/Disney-voicestars/
Twitter @voicestars_PR
©2019 Walt Disney Records
Presentation licensed by Disney Concerts. ©Disney
SET LIST
M1 トライ・エヴリシング「ズートピア」/上村祐翔、江口拓也、小野賢章、山下大輝
M2 君のようになりたい「ジャングル・ブック」/石川界人
M3 ハクナ・マタタ「ライオン・キング」/畠中祐
M4 パート・オブ・ユア・ワールド「リトル・マーメイド」/花江夏樹
M5 アンダー・ザ・シー「リトル・マーメイド」/江口拓也
M6 キス・ザ・ガール「リトル・マーメイド」/石川界人、畠中祐、羽多野渉、花江夏樹
M7 ひとりぼっちの晩餐会「美女と野獣」/日野聡
M8 美女と野獣「美女と野獣」/佐藤拓也
M9 フレンド・ライク・ミー「アラジン」/武内駿輔
M10 ホール・ニュー・ワールド「アラジン」/上村祐翔
M11 Go the Distance「ヘラクレス」/前野智昭
M12 ゼロ・トゥ・ヒーロー「ヘラクレス」/佐藤拓也、武内駿輔、日野聡、前野智昭
M13 君がいないと「モンスターズ・インク」/羽多野渉
M14 ホエン・シー・ラヴド・ミー「トイ・ストーリー2」/小野賢章
M15 リメンバー・ミー「リメンバー・ミー」/山下大輝
M16 星に願いを/ALL CAST
M17 ミッキーマウス・マーチ(オールスターver.)「ミッキーマウス・クラブ」/ALL CAST
文●藤谷燈子
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