| PUSH | 2019.04.24

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NEW COLOR VOICE 010:熊谷健太郎 後編「キャラクターがいるからこそ、声優の熊谷健太郎が成り立っている」

KIKIが注目する声優のホープたちの、“これまで”と“これから”を語る「NEW COLOR VOICE」。第10回は熊谷健太郎さんにご登場いただきました。プロの声優になった熊谷健太郎さんに次々と立ちはだかる大きな壁。ひとつひとつどのように立ち向かっているのでしょうか。

くまがい・けんたろう2月16日生まれ/沖縄県出身/俳協所属/主な出演作品は、「グランクレスト戦記」(テオ・コルネーロ)、「アイドルマスター SideM」(握野英雄)、「A3!」(伏見臣)ほか。

撮影田上富実子
ヘアメイク横手寿里
大曲智子


セリフを言うだけで精一杯だったアストン役

「事務所に所属したからといって、すぐにお仕事がもらえるわけでもなくて。まずは、事務所の方に顔と名前を覚えてもらわないといけないなと思い、用事がなくても事務所に顔を出すようにしていました。そのうちにだんだんお話できるマネージャーさんやスタッフさんが増えていきましたね。名前や顔を覚えてもらわないと、仕事やオーディションの話が事務所にきたとき、誰にお願いしよう?という事務所内での候補にもあがらないですから」


「『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』アストン・アルトランド役は、アニメで初めていただけた名前のある役です。アストンはすごく苦戦した役でした。当時、ディレクターさんからは『言葉をかけすぎるな。言葉を受けすぎるな』とディレクションをいただいたんですが、うまく表現できず自分はこんなにできないのかとどんどん頭が混乱してしまって。無愛想というかぶっきらぼうな中での感情の細かい機微や動きというのが本当に難しくて、何度も何度もリテイクを重ねました。自分のセリフを言うことに必死で周りを全然見ることができなかったというか。頭が固くなって余裕もなくなっていたと思います。けれどあの時のお芝居は、あの瞬間の僕にしかできないことだと思うんです。アストンはずっと高い壁であり続けてくれています」




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